ドローン屋根塗布作業 許可申請の方法

許可申請のポイントと、現場で備えておくべき書類についてまとめました。


7. 国土交通省への飛行許可申請・承認(散布・投下)

ドローンで液体(塗料や洗浄剤)を撒く行為は、航空法における**「物件投下」**に該当します。また、液体を積むことで機体重量が増すため、以下の申請・確認が必須です。

① 申請が必要な項目

  • 物件投下: 液体や粒状のものを空中から散布する場合に必要です。

  • 危険物輸送: 塗料の成分(引火性液体など)によっては、危険物輸送の承認もセットで必要になるケースがあります。

  • 目視外飛行: 屋根の反対側など、機体が見えなくなる範囲まで飛ばす場合は必須です。

② 申請時の注意点

  • 機体の適合性: 使用する機体が「物件投下」の機能を有しているか、または改造申請が通っているかを確認してください。

  • 実地訓練の記録: 実際に液体を積んだ状態での飛行経験(10時間以上の基本飛行に加え、散布5回以上の実績など)が問われます。


8. 現場備え付け書類リスト(法定・推奨)

万が一、警察や道路管理者から確認を求められた際、これらがないと作業中断のリスクがあります。

書類名 内容・目的
飛行許可・承認書 国土交通省から発行された原本または写し(スマホ内PDFも可)。
飛行計画書 その日の飛行ルート、安全確保員(補助者)の配置図。
機体・点検記録簿 散布システムの動作確認を含む、当日の点検記録。
操縦者技能証明 操縦者の免許証や民間資格の証明書。
安全管理マニュアル 緊急時の連絡先や、飛散事故が起きた際の対応フロー。
塗料のSDS(安全データシート) 散布する薬剤の成分表。万が一、人体や車付着した際の処置用。

9. 補助者(安全確保員)の役割

屋根散布では、操縦者は屋根の上の機体に集中するため、周囲が見えにくくなります。

  • 通行人の監視: 散布中に第3者が近づかないよう、常に周囲を警戒します。

  • 飛散のチェック: 霧状の塗料(ミスト)が風で流され、隣家の洗濯物や車に向かっていないか地上から監視し、操縦者に指示を出します。

  • 距離感の指示: 操縦者から見えにくい「軒先」や「壁面との距離」を無線で伝えます。


実務のアドバイス

屋根散布は**「1に養生、2に清掃」と言われるほど、事後のトラブル(車への付着)と機体の故障(塗料の固着)が多い作業です。特に、作業終了後の「ホース内のフラッシング(洗浄)」**を怠ると、次回使用時にポンプが焼き付く原因になりますので、現場でのルーティンに組み込むことを強くお勧めします。

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