ご提示いただいた「スカイシーカー」様の記事をベースに、実務でそのまま使える**「D-RTK 2 モバイルステーション 運用マニュアル」**としてリライト・追記しました。
初心者の方でも迷わないよう、準備から片付けまでのフローを整理し、現場で発生しやすいトラブルへの対処法(Tips)を追加しています。
1. 事前準備とファームウェア確認
現場でのトラブルを防ぐため、出発前に必ず以下の点を確認してください。
-
バッテリー(WB37)の充電: * D-RTK 2本体用と送信機用、予備を含めて十分に充電しておく。
-
ファームウェアの更新:
-
PCソフト「DJI Assistant 2」を使用し、本体が最新バージョンであることを確認してください。
機体・送信機とのバージョン不一致は接続エラーの原因になります。
-
-
SDカードの挿入(必要に応じて):
-
生データ(PPK用など)を記録する場合は、記録用カードが挿入されているか確認します。
-
2. 設置手順(ハードウェア)
精度の高い測位を行うため、設置場所と水平出しが重要です。
-
設置場所の選定:
-
上空に遮蔽物(木、建物)がない、360度見晴らしの良い場所を選びます。
-
高電圧線や大型の金属構造物から離れた場所を選んでください(磁気干渉防止)。
-
-
三脚(トライポッド)の設置:
-
三脚の脚をしっかりと広げ、地面に固定します。
-
重要: 三脚上部の水準器を確認し、気泡が中央の黒い円の中に収まるよう脚の長さを微調整して、完全に水平にします。
-
-
本体の取り付けと起動:
-
三脚にD-RTK 2本体をネジで固定し、バッテリーを装着します。
-
電源ON: 電源ボタンを「1回押し、次に2回目を長押し(音が鳴るまで)」します。
-
システムの初期化(インジケーターが点滅)が終わるまで1〜2分待ちます。
-
3. 動作モードの設定
D-RTK 2には5つのモードがありますが、ドローンとの連携(ベースステーション運用)では通常**「モード5」**を使用します。
-
モードの切り替え方法:
-
本体右側の「M(モード)」ボタンを約3秒間長押しします。
-
インジケーターの緑色の点滅回数を確認します。
-
1回点滅: モード1(Phantom 4 RTK等との直接リンク用)
-
5回点滅: モード5(Matrice 300/350 RTK、M30シリーズ等用)
-
-
目的の回数(5回)になるまで、長押しを繰り返して切り替えます。
-
4. 送信機・機体との接続設定(アプリ操作)
DJI Pilot 2 等のアプリ画面で設定を行います。
-
RTK設定画面を開く:
-
アプリのカメラビューまたは設定メニューから「RTK設定」を選択します。
-
-
信号源の選択:
-
「RTKサービスタイプ」を [D-RTK 2 モバイルステーション] に設定します。
-
-
デバイスの検索と接続:
-
ステータス欄の「>」または「検索」をタップすると、周囲のD-RTK 2がリストアップされます。
-
該当するシリアル番号のデバイスを選択します。
-
-
接続確認:
-
測位ステータスが 「接続済み」 となり、画面上のRTKアイコンが緑色(FIX)になれば準備完了です。
-
5. 運用時の注意点とトラブルシューティング(追記)
⚠️ 運用中のチェックポイント
-
位置の固定: 運用中に三脚を動かしたり、ぶつけたりしないでください。動いた場合は、再度キャリブレーション(座標取得)が必要です。
-
電波干渉: 近くで強力なWi-Fiルーターや無線機を使用している場合、リンクが切れることがあります。
🛠 トラブルが起きたら
-
「FIX」にならない(点数が増えない):
-
上空が開けているか再確認してください。
-
モード設定(1か5か)が、機体の接続方式と合っているか確認してください。
-
-
送信機と接続できない:
-
D-RTK 2のファームウェアと、送信機(DJI Pilot 2)のバージョンが最新か確認してください。
-
-
インジケーターが赤色点灯:
-
システムエラーです。一度電源を切り、バッテリーを抜き差しして再起動してください。
-
6. 撤収手順
-
電源OFF: 電源ボタンを長押ししてシャットダウンします。
-
清掃: 泥や水分が付着している場合は、乾いた布で拭き取ってください。特に接続端子部分は念入りに確認します。
-
収納: 三脚のネジを緩め、衝撃を与えないよう専用ケースに収めてください。
このマニュアルは、DJI公式サイトおよびスカイシーカー社の情報を基に構成されています。実際の操作時は、必ず製品に付属の最新のユーザーマニュアルも併せてご参照ください。