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大垣市・多良地区の土砂災害ハザードマップ──13自治会が1つの避難所へ集まる地域を、どう見守るか

大垣市の土砂災害ハザードマップによると、上石津地域の多良地区は、下多良・上鍛治屋・谷畑・奥・宮・上原・松之木・馬瀬・岩須・南部・堂ノ上・前ヶ瀬・西山という13の自治会からなり、その多くに土石流・急傾斜地の土砂災害警戒区域が指定されています。市内の連合自治会のなかでも、警戒区域を抱える自治会の数が飛び抜けて多い地区です。

そして特徴的なのが、指定避難所が「旧多良小学校」の1箇所に集約されていることです。多良連合の防災備蓄倉庫も同じ多良小学校に置かれています。各自治会には公民館やコミュニティセンターが一時避難場所・地区避難所として定められていますが、最終的な受け皿は1つです。

平常時の監視の重要度

13の自治会が広い谷筋に点在し、避難先が1箇所——この構造は、裏を返せば「そこへ至る道が塞がると、行き場を失う自治会が出る」ということです。

土砂災害は、大雨の直後に突然起きるとは限りません。斜面のわずかな亀裂、湧き水の増加、木の傾き。前兆は、たいてい小さく、静かに現れます。ところが13自治会ぶんの警戒区域と避難経路を、人が定期的に歩いて見て回るのは現実的ではありません。高齢化が進む山間集落では、見回りの担い手そのものが減っています。

どの経路が、いま通れる状態にあるか。それを平常時から把握しておくことが、いざというときの避難判断を早めます。

遠隔ドローンの設置という選択肢

多良地区のように監視対象が広く分散している地域こそ、ドローンによる自動巡回が効きます。あらかじめ設定したルートで各自治会の警戒区域と避難経路を定期的に空撮し、画像として蓄積していけば、「先月と比べて土がむき出しになった」「新しい亀裂が入った」といった変化を、同じ基準で比べられるようになります。

13自治会を人が回れば1日仕事ですが、機体なら決まった時刻に決まったルートを飛び、同じ角度の写真を残せます。比較できる記録が積み上がることが、平常時監視のいちばんの価値です。

山越えの飛行訓練

多良地区は谷筋に沿って集落が伸びており、ひとつの発着地点からすべての自治会を見通すことはできません。尾根を挟んだ先へ機体を届けるには、ルート設計、電波の届きにくい区間の把握、目視外飛行の許可取得といった準備が要ります。

西濃ドローンでは、上石津町一之瀬に拠点を置き、こうした山間部特有の地形を想定した飛行訓練を重ねています。同じ上石津地域である多良地区は、地形の条件が近く、蓄積した知見をそのまま活かせる地域です。

まとめ

多良地区は、警戒区域を抱える自治会の数が多く、避難の受け皿が1箇所に集約されているという構造を持っています。だからこそ、「避難経路が生きているかどうか」を平常時から確かめておくことの価値が大きい地区です。その手段のひとつとして、ドローンによる定期監視をご検討いただければと思います。

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