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空飛ぶLEDディスプレイとは?ドローンショーとの違いと祭りでの活用

「夜空にロゴや映像が浮かぶ」「数百機のドローンが絵を描く」――近年、花火大会や地域の祭りでこうした空の演出を見かける機会が増えました。結論から言うと、いま使われている空の演出には大きく二つの方式があります。ひとつは多数のドローンが発光点として並び、群れで絵や文字を描く方式。もうひとつはドローンが大型のLEDスクリーンを吊り下げて空中に映像を映す方式です。両者は見た目こそ似ていますが、できる表現も運用の考え方も異なります。この記事では、直近の実施事例をもとに、両者の違いと地域イベントでの活かし方を実務目線で整理します。

「空飛ぶLEDディスプレイ」という新しい選択肢

まず注目したいのが、ドローンにLEDディスプレイそのものを搭載する方式です。ROBOZは、2026年8月8日に岐阜県で開かれた「第67回 瑞浪美濃源氏七夕まつり みずなみ祈願大花火大会」で、3m×7mの巨大ディスプレイを積んだ「メガソラビ(Mega SORA-VI)」を飛行させ、映像や文字、企業ロゴ、アニメーションを夜空に映し出しました1

この方式の特徴は、任意の映像コンテンツをそのまま空中で再生できる点にあります。ロゴやスポンサー名、アニメーションといった「作り込んだ映像」を提示できるため、花火の打ち上げ前に期待感を高めるオープニングや、フィナーレを締めくくるエンディングといった演出との相性が良い1。従来は花火が主役だったイベントに、映像という別の軸を重ねられるわけです。

西濃・東濃を含む岐阜県内で実施された事例である点も、地域のイベント運営者にとっては身近な参考になるはずです。

500機の群れで「地域の象徴」を描くドローンショー

もう一方の代表格が、多数の機体を一斉に飛ばして光の絵を描く方式です。レッドクリフは2026年8月3日と6日、「秋田竿燈まつり」で500機のドローンショーを実施し、秋田犬や竿燈といった地域を象徴するモチーフを夜空に描きました2

興味深いのは、竿燈を額や肩、腰へと移しかえてバランスをとる伝統の技「妙技」を、ドローンならではの動きで表現しようとした点です2。単に光を並べるのではなく、その土地の文化を空の動きに翻訳するという発想です。国の重要無形民俗文化財に指定され、毎年100万人以上が訪れる祭り2に最新技術を重ねることで、伝統行事を次の世代へ伝える新しい入り口をつくろうという狙いが読み取れます。

この方式は、広い夜空をキャンバスにダイナミックな立体表現ができる一方、機体1機ずつは「点」であるため、細かい文字や写真のような緻密な映像には向きません。ここがLEDディスプレイ方式との一番の違いだと言えます。

どちらを選ぶ? 目的から逆算する使い分け

両者は競合というより、目的によって使い分けるものと捉えるのが現実的です。ロゴや告知映像、細かなアニメーションを見せたいならLEDディスプレイ方式が向きます1。一方、会場全体を包むスケール感や、地域のシンボルを大きく描く演出を狙うなら群飛行方式が力を発揮します2。イベントの規模、伝えたいメッセージ、観客との距離感から逆算して選ぶとよいでしょう。

どちらの事例も、来場者がスマートフォンで撮影しSNSで発信したくなるようなインパクトを重視し、観光や地域活性化につなげようとしている点は共通しています12。つまり空の演出は、単なる見世物ではなく「地域の魅力を外へ発信する装置」として設計され始めているのです。

安全と運用――「飛ばす前」の確認を忘れずに

華やかな演出の裏側では、地道な安全管理が欠かせません。屋外イベントは天候の影響を強く受けるため、実際の告知でも天候などの理由で中止や内容変更があり得ることが明記されています2。多数の機体を同時に、しかも観客の頭上に近い空域で飛ばす以上、事前の計画と当日の判断は慎重であるべきです。

また、演出用途であっても、飛行前には空域のルール確認が前提になります。災害などが発生している地域では捜索・救難を行う有人機の妨げにならないよう、緊急用務空域が指定された場合はドローンの飛行が禁止されます3。イベント直前に周辺で災害が起きるケースもゼロではないため、「指定の有無を飛行前に必ず確認する」という基本3は、演出案件でも変わりません。

まとめ

空の演出は、群れで絵を描くドローンショーと、映像をそのまま映すLEDディスプレイ方式という二つの手法へと広がってきました12。どちらも、地域の祭りや観光と結びつくことで新しい価値を生み出そうとしています。同時に、多数機の運航や天候対応、空域の事前確認といった安全面の実務が土台にあることも見えてきます23

こうした演出案件は、映像やイベントの知識に加え、機体運用と法令順守の基礎があって初めて成り立つ仕事です。西濃ドローンアカデミーでは、飛行前の空域確認や安全運航の考え方を含めて学べます。空の演出という新しい分野に関心を持った方が、確かな基礎から一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

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