ドローンの資格って?そもそも必要なの?の疑問を解説します

ドローンを自分で飛ばして楽しみたい、ビジネスでも利用してみたいという方が近年多くなってきているのではないでしょうか。でも自分一人で飛ばして良いのか、資格が必要なのか、など思いついてもわからないことばかり。ここでは、まず最初に資格が必要なのか、必要ではないのか。必要な場合はどういう場合なのか、などを説明していきます。

ドローンの国家資格と民間資格について
わかりにくいのですが、ドローンの資格は国家資格と、民間資格があります。国家資格はリスクのある飛び方をするときに申請を簡略化できます。国家資格の必要ない飛び方の場合も、航空法や飛行ルールを守る必要がありますから、国家資格が必要ないと思った人でも、民間資格を取っておいて損はありません。民間資格は国家資格の講習内容が軽減されたり、最終的な費用が抑えられたりします。

ドローンの国家資格が必要な飛び方
ドローンの国家資格は飛び方によって、申請が省略または簡略化される飛行方法があります。
飛び方は以下の10のパターンです。これを特定飛行と呼んでいます。
・人口集中地区上の上空を飛行させる
・人とドローンの距離が30m未満になる
・夜に飛行させる
・目視外飛行をおこなう
・イベント上空を飛行させる
・危険物(火薬・ガス等)を輸送する
・ドローンから物体・液体を投下する
・上空150m以上を飛行させる
・空港周辺を飛行させる
・総重量が25kg以上のドローンを飛ばす
逆にいうと、これ以外の飛行であれば国家資格はあまり必要ありません。
また、資格がなくてもこれらの飛行は可能ですが、飛行申請にかなり手間がかかることになります。

ドローンの国家資格には1等と2等がある
国家資格には1等と2等があります。前述した、資格が必要な飛び方について1等は立ち入り管理措置なしで飛ばせます。2等の場合には立ち入り管理措置があれば飛ばすことができます。立ち入り管理措置とは、地上に危険が及ばないように、補助する人や看板などを立てて第三者が飛行区域に入らないようにする措置です。ここから先は入ってはダメですよという看板をたて、訪れた方に声をかける人をお願いしたりします。

ドローンの国家資格の取り方について
ドローンの国家資格は2022年12月から制度が始まりました。国家資格の試験は登録講習機関で講習を受講してから試験を受ける場合と、講習を受けずに試験を受けるという方法があります。登録講習機関で講習を受けると、実地試験が免除されます。また、民間資格を持っている人は登録講習機関での講習時間が10時間以上免除できます。講習を受けずに試験を受けると、実地免除もなく、膨大な講習時間を要します。また独学で勉強したり練習したりしなければいけないので、登録講習期間で講習を受けてから試験を受けることをおすすめします。

ドローンの国家資格の合格難易度について
ドローンの国家資格はまだ本格的に登録講習や試験が本格的に始まっていないので、合格率はわからないというのが現状です。合格難易度については学科と実技の内容が公開されていますが、1等の実技についてはかなり難易度が高いそうです。

ドローンの民間資格について
国家資格があれば民間資格を取らなくても良いのではないかと思う方がいるかもしれません。しかし特定飛行をしない場合でも、ドローンを飛ばす人は航空法やルールを守るために勉強しなければいけません。ドローンを初めて飛ばすのにも、さまざまな準備が必要であることを考えると、スクールに通ってきちんと講習を受けるのがおすすめです。国家資格の登録講習よりも料金が安く、ドローンの準備や場所の準備なども丁寧にしてもらえます。

ドローンのスクールについて
ドローンスクールは、国家資格の登録講習をしてくれるところと、民間資格の講習をしてくれるところと、その両方をしてくれるところがあります。民間資格を取得したスクールで国家資格の登録講習が受けられるなら、料金が安くなることもあるでしょう。

まとめ
ドローンの国家資格について、大まかに説明してきましたが、いかがでしたか?
ドローンの国家資格を取るかどうかは、ドローンをどのように利用したいかによります。ビジネスで利用するのであれば、国家資格は取っておいた方が良いでしょう。国家資格が必要ない場合でもドローンスクールに通って、学科や実地について学ぶ方が、周りに迷惑をかけたり、危険が起こらないようにするためにも安全です。
ご自分でどのようにドローンを利用したいのかを明確にしてから検討しましょう。