空を飛ぶドローンは以前よりも身近に感じられるようになってきました。特に撮影された映像を見ることが多いですね。空中ドローンの認知は高まり、個人でも購入して使っている方も増えてきました。では、水中ドローンは聞いたことがありますか?水中ドローンは次のドローンとしてこのところ関心が高まっています。今回は水中ドローンについておおまかにご紹介いたします。
1.空中ドローンと遜色無い!水中ドローンにできること
2.レジャーから構造物管理まで広がる水中ドローンの用途
水中ドローンは、映像の撮影や物体をつかむこと、計測することなどができますが、ではその動作で具体的に私たちにとって、どんな役に立つのかをご紹介します。
2-1.メディアや水族館、ダイビングなどの水中レジャー
テレビなどのメディアやニュースなどで水中の映像を見ることがありますね。
2-2.研究・調査として水中生物や水中の遺跡の探索や観察
水中生物や水中遺跡などの学術的調査だけでなく、水質や環境、地質の調査もできます。
2-3.救難救助として川や海での水難救助、大雨や台風での水害での確認や救助
災害時の救助だけでなく、沈没船の捜索などもできます。
2-4.漁業として、魚介類の調査や養殖の管理
魚群の探知や網のチェック、養殖場の管理だけでなく、水族館での作業や、魚礁の調査もできます。
2-5.橋、護岸、ダム、下水道、海中ケーブルなど、水中の建造物の管理
建造物、構造物の管理が一番多いかもしれません。水中の建造物には橋やダムなどかなり大きなものが多く、調査管理がとても大変なものがほとんどです。また人のインフラとしても大事なものばかりで、もっとも重要な用途かもしれません。
私たちの生活には欠かせないことばかりですね。
3.コストだけじゃない!水中ドローンのメリット
水中ドローンはこれまで、人が潜水するか、水の上から目視作業するかしか行えなかった作業や観察が、水の中に入って直にできるのですから、危ない作業もなくなりますし、コストも低く作業管理ができます。
4.プロペラ機とは全く違う水中ドローンの機体
水中ドローンの機体は、空中のドローンと異なり機体の上に大きなプロペラがついたタイプではありません。前に進むために機体の後ろについたプロペラであることが多いです。また水中は電波が伝わりにくいので、有線で水中ドローンと繋がっていることが多く、地上や船の上からカメラに映し出される映像を見ながら操作をして動かします。
5.期待は無限大!水中ドローンの今後
水中ドローンは空中のドローンに比べてまだ一般的には認知が低いかもしれません。しかし、地上において簡単に見たり動かしたりできることを、水の中で全く同じようにすることは私たちにはできません。水中を歩いたり、目を開けてものを見ることも地上と同じようにはできないのです。そのような意味で水中ドローンは人類にとって空中のドローンと同じくらいまたはそれ以上に大事な役割がたくさんあります。
まだまだ市場が広がる水中ドローンは操縦できる人も一般には広がっていないのが現状で、今後ニーズの高まりが期待される技術です。